コーヒー

2003年7月1日
職員室でくつろぎモードのとき
 「先生、コーヒー飲みませんか」
今年の春に大学を出たばかりの若い先生からのお誘い
 「うーん、コーヒーか。ちょうどほしかったところなんですよ。」
 「いまコーヒーを注ぐのに凝ってるんですよ」
しかし学校にあるのは何処にでもあるコーヒーメーカーだった。
 「じゃあ一杯だけいただきます」
 そう言うと飛び上がるように給湯室に向かって、新人クンは湯を沸かし始めた。

 「お待たせでーす」
 ヤカンとコーヒーメーカーを手に持ち、自分の前に現れた新人クン。
 「じゃあ、お湯を注ぎますね。この瞬間の香りが大事です」
 彼の力説に従ってコーヒーメーカーに顔を近づける。
 だが、そのコーヒーメーカーの濾紙に溜まっているのは、コーヒー豆ではなく、なぜか粉末のインスタントコーヒーだった。
 そして、新人クンは真剣な顔つきでそこに湯を注ぎ始めた。
 意味あるの、このセッティング・・・
 「この香りです。ほら、わかりますか」
 「あ、うん」

 私自身、あまりコーヒーを自分で注がないので間違いを正す自信がない。
 でも違うと思う。
 うん、絶対に違う。

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yan

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